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Web講演会 8月23日

Web講演会 8月23日

メヌエル病の謎に迫るーシモヤケ理論についてー JCHO東京新宿メデカルセンター耳鼻咽喉科 診療部長 石井正則先生
メニエル病のなぞ
なぜリンパ水腫が起こるのか?なぜ発症にストレスが関与するのか?なぜ低音部型の感音難聴から発症するのか?
難聴とめまいがともにでるのか? 急性期に眼振の向きがわることがるのか?有酸素運動は効果的なのか?

メヌエール病患者の随伴症状(n=211)
肩こり・首こり    96%                        
四肢の冷え症   87%
緊張・心配事で下痢・腹痛 73%
頭痛・片頭痛         64%
天候の変化で耳症状(耳閉・耳鳴り) 63%              
ストレス 交感神経緊張 
緊張で動悸、脇汗、手掌、額、足裏に汗 62%                  ↓
口喝、口臭、GERD             57%              
CANの関与
ストレス性蕁麻疹(緊張、熱いお風呂上り)  31%               
寒冷蕁麻疹                 21%

寒暖の差で咳発作               4%
化学物質過敏症(新築建材や化粧品で咳発作) 3%

 
中枢性自律神経ネットワーク(Central automatic network) CAN
中枢性自律神経繊維網ともいう
前頭前野~大脳辺縁系~延髄孤束核
1 不満、不安、不快、怒りに激しく反応
2 自律神経、ホルモン、体温、睡眠リズムに影響
3 CANが反応すると必ず交感神経系が興奮
4 前頭前野の活動で抑制

基礎データー 正常被験者 39人
       メヌエル病患者(安定期) 113人
7年以上かけて メヌエール病患者(発作直前) 7人

主な測定項目 交感神経刺激(C2刺激)
          副交感神経刺激(腹式呼吸)
測定器機 自律神経・脳波解析装置 赤外線サーモグラフィー 赤外線CCDカメラ 圧力センサー 鼻腔通気度検査装置
     電子瞳孔径装置

基礎データー 土日 10-14時 同一場所 食後2時間以上
C2(第二頚髄神経)圧迫部 生え際の真下の盛り上がった筋肉を圧迫する 外後頭隆起の2.5-3cmしたあたり
C2刺激で心拍数増大・発汗・顔面皮膚温増大
刺激後 LF/HF(交感神経機能)増大  LF 交感神経成分 HF副交感神経成分
健常人でもメニエール病安定期でもこの刺激反応は変わらず  →LF/HF(交感神経機能)増大

メニエール病・発作直前 7名 交感神経興奮度 約1.5倍―2倍増加に
過敏性腸症候群 (IBS:Irritable Bowel Syndrome)
緊張したり、ストレスがかかるとすぐに下痢する、あるいは便秘が続く
日本では女性は便秘型、男性は下痢型が多いといわれているが メニエール病は下痢型が多い
消化管での水分の吸収 小腸が80-90% 大腸 10-20%
IBSの下痢 交感神経:過剰興奮
小腸:再吸収抑制                                      →大量の下痢
大腸:毛細血管透過性亢進 セロトニン Substance P TRPチャネル     
IBS脳腸相関 関連遺伝子 IL-10 Adrenarin α1受容器 5-HTTLPR(セロトニントランスポーター)TNF-α
ストレス性(コリン性)蕁麻疹
ストレス、緊張、発汗、熱いお風呂上りなどでおこる蕁麻疹
持続的交感神経過剰刺激
(ストレス、緊張、発汗)

交感神経Ach受容器
 血管内皮細胞 →NO産生 →
血管平滑筋弛緩    皮膚細動脈・血管広がり 発赤浮腫蕁麻疹の発症
             →
血管透過性:亢進            肥満細胞流出 ヒスタミン遊離 
                                        血漿成分漏れ出す 
                                  
炎症反応は個人差IL-6、TLR-9、TNF-α 
IL-10
                                                           
人差し指締め付けると・・すぐに赤く浮腫む
指尖部の血管 毛細血管網(密集)
          動静脈吻合(AVA)

シモヤケ(赤く浮腫み、痛痒い)
寒冷刺激による交感神経の過剰興奮
シモヤケの発症機転(毛細血管網)
持続的寒冷刺激 交感神経α1 小動脈血管収縮 細動脈血管収縮 毛細血管+細静脈血管収縮・小静脈血管収縮 
               により脈圧亢進 →血管透過性亢進 肥満細胞 ヒスタミン遊離 発赤 腫脹 痒み
シモヤケの発症(動静脈吻合:AVA系)
小動脈→細動脈 
      ↓ AVA収縮      →毛細血管うっ滞  血管透過性亢進 肥満細胞流出 ヒスタミン遊離 
小動脈 細静脈                                     発赤、かゆみ 腫脹
持続的寒冷刺激→うっ滞 →低酸素による血管透過性亢進(TRPチャネル)
蝸牛の毛細血管網 血管条の毛細血管 らせん靭帯の毛細血管(AVA)  指尖部血管とにている?
持続的交感神経過剰緊張
疾患
片頭痛、IBS     神経原性炎症    → 血管平滑筋弛緩因子*→毛細血管透過性亢進**
ストレス性蕁麻疹  血管平滑筋弛緩因子→毛細血管透過性亢進**
しもやけ       毛細血管透過性亢進**
*サブスタンスP CGRP TRPチャネルなど
**動静脈吻合 動静脈圧 ヒスタミンなど

メヌエール病 しもやけ理論
CANの興奮
  ↓
交感神経の持続的興奮
  ↓              内リンパ内血漿成分流入 →肥満細胞 ヒスタミン流入 刺激性眼振
細動脈収縮           ↑            → K+流出        マヒ性眼振
  ↓↑     →毛細血管透過性亢進  →内リンパ水腫 → 内リンパ毛細血管圧迫
動静脈吻合     非感染性炎症関連遺伝子       
造影剤MRIによる内耳の血管透過性 メヌエール病患側>メヌエール病健側 
CANの興奮を抑えるには・・
抗ヒスタミン薬     ストレスマネージメント 有酸素運動・マインドフルネス
発作予防的治療
前駆症状:めまい、発作前の耳閉そく感 耳なり 難聴 頭重感 頭痛 肩こり
抗ヒスタミン(プロメタジン(ピレチア細粒))
自己コントロール 投与量 1回5mg~15mg
5mgとしてⅠ包 1時間ごとに繰り返し内服可能
*ちなみに宇宙酔いは1回50mgのプロメタジンを用いる
ヨガがいい
ヨガのアーサナと自律神経の変化 交感神経から副交感神経優位に

*内リンパ水腫の浮腫を改善するには急性期は浸透圧利尿剤は有用
イソソルビド (イソバイドシロップ70% 30ml)
1日体重当り1.5~2.0mL(g)/kgを標準用量とし、通常成人1日量90~120mL(g)を毎食後3回に分けて経口服用する。症状により適宜増減する。必要によって冷水で2倍程度に希釈して経口服用する。
*非感染性炎症による浮腫に急性期ステロイドは有用
プレドニン錠 通常成人で1日1~12錠が目安。主成分としては5~60mgを1~4回に分けて服用

 

2019-08-24 06:10:07

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