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WEB講演会 2月12日

WEB講演会 2月12日

フレイルと脳卒中 ―健康寿命の延伸と寝たきり防止― 自治医科大学附属病院脳卒中センター教授 田中亮太先生
世界健康寿命ランキング
1位 シンガポール76.2才 2位 日本 74.6才 3位 スペイン73.8才 4位 スイス73.5才 5位 フランス 73.4才
健康寿命変化(2000年-2016年)
シンガポール +4.88才 日本 +2.28才
フレイル
「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」
体重減少  6カ月で、2-3kg以上の体重減少
筋力低下  握力 男性 <26kg 女性<18kg
疲労感   わけもなく疲れた感じがする
歩行速度  通常歩行速度<1.0m/秒
身体活動  1 軽い運動、体操をしていますか? 2 定期的な運動スポーツをしていますか?
     上記の2つのいずれもしたいないと回答
  0項目  健康  1-2項目 プレフレイル 3項目以上 フレイル
高齢者にけるフレイルの頻度 10%前後    80-84才 15%前後 85才以上 22-30%
フレイルと生命予後 生存率 7年で60% フレイルなし 90%
フレイルと脳卒中
加齢+生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症)
     ↓
フレイル → 脳卒中 認知症 転倒、骨折
    ←
     ↓
    ねたきり 要介護
脳卒中発症後の生存期間に及ぼすフレイルの影響
歩行速度の低下 (65-99才 623例) ハザード比 1,57
握力低下 (65-99才 587例) 1.53
身体活動の低下 (<80才 329例) 1.58


脳卒中後の筋肉量減少の病態
 
びまん性萎縮      インスリン抵抗性     proteolysis ↑
炎症            線維化                     autophagy ↑
痙性麻痺       →  サイトカインROS →   protein synthesis ↓         → 筋肉容積↓
脱神経          Fibre type shift       intramuscular fat deposition ↑      筋肉収縮能↓
摂取障害 腸管吸収障害   運動神経再構築        intracellular lipid droplets ↑
 
脳卒中後サルコペニアとフレイルの病態
1 片麻痺に伴う移動能力の低下
2 嚥下障害による摂食障害、食欲中枢の抑制
3 必要な栄養補給の低下
4 脳梗塞に伴う免疫(抑制)不全
5 感染などの合併症による全身の炎症反応
6 痛みやストレスによるコルチゾール、カテコラミンの上昇

    筋肉、脂肪、骨 ↓   → 体重減少
フレイルと脳卒中は密接に関係
フレイル →ストレスに対する脆弱性亢進、心血管疾患等 →脳卒中→認知症、サルコペニア、低栄養→フレイル
BMIが低いと脳卒中の予後が悪く、再発も多い
脳卒中発症前の身体活動は急性期重症度を軽減し、長期予後を改善する(海外データー)
日常身体活動が高いと脳梗塞(LVO)の予後が良い

75才以上の脳梗塞発症例の臨床的特徴と予後
42.5%が心源性脳梗塞 心源性脳梗塞はねたきりや准ねたきり 51.9%
           非心源性脳梗塞          26%前後
心房細動症例では低BMI(<18.5)は心血管イベント発症の有意なリスクになる
理由 1 低栄養 2 血管内皮機能低下 3 全身性炎症反応 4 レニンアンギオテンシン系の活性化
   →心房線維化促進 5 アデポカインの不均衡

BMIと心房細動合併の脳梗塞の短期予後について
L-BMI群 mRS4-6  36人中25人 約70%
N-BMI群      284人中122人 42%
H-BMI群      99人中 36人  38%
高齢者の心房細動症例におけるフレイルの頻度と抗凝固薬療法
AF症例の39%にフレイル合併 約57%に抗凝固薬療法 約4割は抗凝固薬使われていない
75才以上の高齢者心房細動患者における抗凝固薬
脳卒中及び全身塞栓症 DOACはワルファリンに勝る
大出血または臨床的に重要な出血 DOACはワルファリンに勝る
ENGAGE AF-TIMI48 エドキサバン 有効性安全性 ワルファリン非劣性
サブ解析 75才以上80才以上85才以上イベント発現率 ワルファリン非劣性
転倒リスク有り無しでみると転倒リスク有りで優位に 脳卒中発症 全死亡 大出血多い
転倒リスク 1 過去に転倒 2 下肢の筋力低下 3 平衡感覚の低下 4 認知機能障害 5 起立性低血圧
     6 向精神病薬の服用 7 重度の関節炎 7 浮動性めまい

 

2019-02-13 04:58:56

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