内科(呼吸器・循環器・消化器・糖尿病外来・各種健診(入社・定期))
〒541-0047 大阪府大阪市中央区淡路町4-7-2
TEL 06-6203-7636

 

 

トップページ»  ブログ記事一覧»  WEB講演会 2月4日

WEB講演会 2月4日

WEB講演会 2月4日

最新のインスリン治療に関してー進んできた1型糖尿病治療ー
神戸大学医学部付属病院 糖尿病内分泌内科 助教 廣田勇士先生

1型糖尿病はインスリン発見されてから生存可能な疾患になった
1922年 レナード トンプソンは世界で初めてインスリン抽出液の投与を受けた糖尿病患者
この日、インスリンは糖尿病治療薬となった
患者さんにとって、1型糖尿病の発症は今までの生活を喪失するイベント
発症時に伝えることは・・・
1型という2型ではない糖尿病になった
インスリンが欠乏する病気である
発症には生活習慣が関係ない病気である(自分が悪いのではない)
遺伝だけが関与する疾患ではない(親が悪いのではない)
治療として、インスリン注射をすることが大事
治療手段は発達しており、さらに発展していくだろう

今は治らない病気、でも「インスリンを打てば、なんでもできる」
発症後は患者さんのペースに合わせて治療を進める
生きるために「基礎インスリンを打つ」 食べるために「追加インスリンを打つ」
自分の状態を把握するために「血糖測定を行う」

治療を開始して患者さんが思うこと
血糖測定が邪魔くさい 打つたびに自分が病気であることを実感する
何も考えずに食べてみたい 運動したいけど、どうやったらいい? 人前でうつのがいや
低血糖になるのが怖い 合併症になるのが嫌だ・・・

一緒に考える。チームでサポートする
血糖コントロールしたい
33才男性(短期記憶障害)で入院 HBA1C6% 血糖平均126mg/dl fCPR<0.2ng/ml 

1型糖尿病 病歴16年 即効型 10-8-10 持効型 12-10 
入院 CGM 変動幅 40-349mg/dl 夜間に低血糖 これが短期記憶障害の原因
リブレ使いたい インスリンポンプ使いたい
FGMを使うと自分のことが良く分かる 
*フラッシュグルコースモニタリング(FGM)システムである「FreeStyleリブレ」
例 ストレスで血糖が上がる 寿司は血糖があがり、インスリンの打ち方が難しい
逆にわかりすぎて嫌という人もいる

治療のステップアップータイミングが大事―
CGM FGM
Carb Counting(カーボカウント)
CSII(ポンプ療法)

日本先進糖尿病治療研究会によるステートメント
1a CSIIが適応となる例
1 従来の頻回インスリン注射療法では血糖値が不安定で高血糖、低血糖もしくは無自覚性低血糖などを呈する成人
1型糖尿病もしくはインスリン分泌が著しく低下した2型糖尿病
2 厳格な血糖コントロールが必要な、妊娠を計画中もしくは妊娠中の1型もしくは2型糖尿病
3 小児の1型糖尿病
1b CSII適応例の必須条件
1 CSIIを理解し、充分な動機を有する例
2 インスリンポンプの動作、自己血糖測定などが正確に行える能力を有する人
 小児糖尿病例では保護者が充分教育を受け、ポンプの操作を行うか、もしくは補佐できる例
3 CSIIの充分な経験と技能を有する医療スタッフがおり、CSIIの継続的な教育やトラブルへの対応も充分に行える
  医療施設に通院中の例
インスリンポンプは始めたいタイミングで開始することが重要
CSII(インスリンポンプ療法)
基礎分泌  超即効型インスリンを時間ごとに適切な量で持続的に注入
追加分泌  超即効型インスリンを食事前などに必要な量、投与できる

インスリンポンプの効果
重症低血糖へり、血糖コントロールが良くなるだけでなく
社会的、時間的自由度 食事に関する 低血糖に関する 自己有効感 QOL(DSQOL)も改善

SAP(Sensor Augmented Pump)
SAP療法とは、 パーソナルCGM機能を搭載したインスリンポンプ療法です。インスリンポンプとともにCGMを装着しCGMの値を常にインスリンポンプ画面に表示することが可能
インスリンポンプは
まず夜間の血糖推移をまっすぐにする 基礎インスリン量の設定が重要
早朝時に暁現象で血糖↑ 早朝にインスリン量増やす  ボーラス 8-11-10
例 21:00-3:00 0.75U/hr 3:00-9:00 0.9U/hr 9:00-21:00 0.85U/hr
SAPでは簡単に夜間の血糖推移を確認できる 夜間の血糖が安定すると安心して眠ることができる
SAP療法下での絶食試験 14時ごろから低下している 30mg/dl異常の低下
→1時間前の13時から基礎インスリン量減量
基礎インスリン注入率―CSII施行中枯渇1型糖尿病28例―
1日総インスリン量 34.9±10.2単位(0.61±0.17U/kg)
1日基礎インスリン量 10.2±2.8単位 基礎インスリン量の割合 27.3%
追加インスリン量の決め方
糖質を処理するためのインスリン+血糖を補正するためのインスリン=必要な追加インスリン
追加インスリン量を決めるもの
1 糖質/インスリン比 追加インスリン1単位で処理できる糖質量
2 インスリン効果値 追加インスリン1単位で処理できる血糖値
3 目標血糖値   どこまで血糖値をさげるのか 通常は日中100mg/dl 夜間は120-150にすること
4 残存インスリン時間 インスリンが効いている時間 通常は4時間程度

例 夜間の基礎インスリンがあっていれば・・・眠前補正しないと
朝の血糖225mg/dlの場合 効果値50なら(血糖225-目標150)/50=1.5単位で補正
眠前の目標値はせめすぎないように 0.5単位きざみの方が安心
*眠前血糖測定する意義=補正インスリン投与
0.5単位刻み インスリンカートリッジ
ノボペンエコー ヒューマペンラグジュラHD
神戸大学 2018年8月 0.5単位投与可能な製剤の処方数
超即効型 病型 1型 89人 2型 15人 その他 8人 計 112人
持効型        15人   13人      1人  29人
BMI 1型 22以下 55% 2型 30% 
総インスリン量(2型DM)
BMI 18.5未満 14単位 18.5-22 18単位 22-25 20単位 25-30 25単位 30-35 35単位
グルコースアラートの活用(ミニメド620G)SAP
1 高/低アラート 2 予測アラート 3 速度アラート
低血糖は不安が強かった患者さん 低グルコース予測で安心感
CSIIからSAPへ切り替えた効果 18名
低血糖時間 開始前 150分/日 6カ月 60分/日  12カ月 55分/日
HBA1C        7.8%              7.4%
予測アラートに気づかない人も
最新のインスリンポンプ(ミニメド640G) 低血糖を予測した段階でインスリン注入を一時停止
しかし止まった後血糖あがりすぎ? とまっても低血糖防ぎきれない?ことも
フラッシュグルコースモニタリング(FGM)システムである「FreeStyleリブレ」のスキャンを活用して低血糖予防に
↑→↓ グルコースの急速に上昇や降下など表示が 残存インスリンも活用
↑などで残存インスリンない インスリン投与を考慮

インスリン投与をするときはSMBGで確認を CGMの較正時にはトレンドを確認
単独のリアルタイムCGM
*パッチポンプ

メディセーフウィズは、仕事、家事など患者さんの日常的な活動を普段どおりに行っていただけるように、チューブフリー設計になっています。ポンプ機能を注入部に集約させて皮膚に貼り付ける構造とし、操作はリモコンで可能な仕様です。また、インスリン充填、カニューレ留置※3、投与などの操作が分かりやすく使いやすいのも特長です。タッチパネル式のリモコンによる無線通信で行う投与操作は、基礎投与(ベーサル)や追加投与(ボーラス)※4などの各種設定を服装や場所に制限されずに実施できます。
今後可能となる治療パターン
         +SMBG  ProCGM(検査)
MD(ペン治療)  +FGM
         +リアルタイムCGM
CSII(ポンプ治療) +SMBG  ProCGM(検査)
         +FGM
         +リアルタイムCGM(SAP+パッチポンプ)

1型糖尿病治療はチーム医療が大事である
医師   1型糖尿病治療におえる知識提供 治療の指導 CSII SAPの活用
理学療法士 運動の考え方、指導
看護師   1型糖尿病の療養始動 インスリン指導  CSII SAPの指導 家族への指導
栄養士   カーボカウントの指導
薬剤師   インスリン手技の確認、作用の説明
臨床心理士 心理面のサポート
検査技師  検査説明 CGM


 

2019-02-05 06:06:19

  |  コメント(0)

 

コメント

お名前
URL
コメント